「ショーシャンクの空に」英語セリフと名言集

名画座


妻とその不倫相手の殺人容疑でショーシャンク刑務所へ収監された主人公アンディの絶望と再生を描いた「ショーシャンクの空に」(公開 : 1994年アメリカ)。

時代・世代を超えて支持される名作ですね。

そんな「ショーシャンクの空に」から、 心に残るセリフや気の利いた使い回し、使えそうな表現などを原文の解説も交えて紹介したいと思います。

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タイトルについて

「ショーシャンクの空に」の原題は “The Shawshank Redemption” です。

“Redemption”には、

  • 買い戻し、償還
  • キリストによる罪の贖い (あがない)、救済
  • 約束、義務などの履行

といった意味があります。

刑務所なのだから罪の贖いはあるにしても、この作品は他の意味にも通じるところがあって深いタイトルになってます。

本作品は刑務所という特殊な環境を舞台にしているせいか、交わす会話にはとても上品とは言えないスラングや文法間違いが多く出てきます。

一方、元エリート銀行員だったアンディの話す英語は丁寧かつ正確なもので、刑務所長のノートンに近いものがあります。

そういった言葉の面に着目してこの作品を追いかけて行くと、刑務所内におけるアンディの独特の立場もより理解できるのではないかと思います。

ところでこの作品、スティーブン・キングの原作では “Rita Hayworth and Shawshank Redemption” (刑務所のリタ・ヘイワース)となっていました。

リタ・ヘイワースは1940年代に活躍したアメリカの女優です。
彼女がこの作品に出演しているわけではないのですが、彼女を使った小道具がとても重要な役割を果たしているんです。

ショーシャンクの空に リタ・ヘイワース

ただ、映画化の際にリタ・ヘイワースが主役の作品と勘違いされないよう、タイトルから外されたとのことです。

法廷

ショーシャンクの空に

アンディ:
And she wanted a divorce in Reno.
彼女はリノで離婚したがっていました。

地方検事:
“I’ll see you in hell before I see you in Reno.”
Those were words you used.
「リノで会う前に地獄で会おう。」
あなたの言葉です。

Renoはカジノと離婚裁判所で有名な都市の名前で、”go to Reno”で「離婚する」という意味になるそうです。
アメリカ独特の表現ですね。

裁判官:
“By the power vested in me by the State of Maine, I hereby order you to serve two life sentences back-to-back.”
メイン州より与えられた権限を持って、連続2回の終身刑を命じる。

One for each of your victims. So be it!
被害者ひとりにつき1回。以上。


「連続2回の終身刑」ってすごいですね。
よく法廷ドラマなんかで「懲役百何十年」とかありますが、同様に面白い表現です。
ちなみに “sentence”は単に「文章」の他に「刑事上の宣告」という意味があるんです。

例文

I was sentenced to pay a fine of $100.
私は100ドルの罰金を支払うように宣告された。


裁判官の最後のセリフ “So be it” は省略し過ぎで難しいですが、正確には “Let it be so that way” で「そうであってくれ」という意味になります。

新規受刑者受入所

ショーシャンクの空に ノートン所長

ノートン所長:
Rule number one: No blasphemy.
I’ll not have the Lord’s name taken in vain in my prison.
規則その1。神を冒とくしないこと。
私の刑務所内で神の名をみだりに使ってはならない。


この作品では、全体を通して「宗教」が重要なモチーフとなっています。

“blasphemy” は神への冒とくという意味で、日常会話にはあまり出てきませんね。
日本式に平たく言うと「罰当たり」といったところでしょうか。

“I’ll not ~” の文章は、”have + 目的語 + 過去分詞” の典型的な例です。
「~してもらう」「~させる」「~される」と訳すのがコツで、こちらはよく使います。

今回のセリフを直訳すると、
「私は自分の刑務所内において、神の名をみだりに使わせはしない」
といったところでしょうか。

ところで、”Lord”という単語の”God”との違いが気になって調べてみたのですが、素人にはよくわかりませんでした。。

安易な解釈は避けるべきかな、と思ったのと文脈的にそれほどこだわる必要もなさそうだったので、普通に「神」としています。

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監房棟

ノートン所長:
I almost forgot. I’d hate to deprive you of this.
Salvation lies within.
忘れるところだった。私は君からこれを奪うことはしたくない。
救いは中にある。


アンディと聖書の教えについての談義をするノートン所長。
アンディに聖書を返しながら発した言葉 “salvation” 自体が宗教的な意味を持ってます。

実はこれがある伏線になってるんですが、それは本編を見てのお楽しみ。

運動場

ショーシャンクの空に アンディとレッド

レッド:
He should’ve died in here.
彼はここで死ぬべきだったんだ。


50年の服役後に仮釈放になったブルックスが社会に適応できず自殺したときの「調達屋」レッドのセリフ。 「ここ」というのはもちろん刑務所の中です。

仮釈放の申請に何度も落ちているレッド。自分が望む外の世界が必ずしも理想的なところではないという厳しい現実を目の当たりにし、言いようのない閉塞感がレッドを襲います。

「should have 過去分詞」は「~すべきだった」という意味で、日常的にもよく使われます。

実際にはそうではなかったんですね。

食堂

アンディ:
You need it so you don’t forget.
忘れないようにそれが必要だ。

レッド:
Forgot?
忘れる?

アンディ:
Yeah, for, forget that there places in the world that aren’t made out of stone. That there’s a, there’s something inside that they can’t get to, that they can’t touch.
That’s yours.
そう、世の中には石からできてない場所があるということを忘れないためにだ。
人間の内面には彼らが奪うことも触ることもできない何かがある。
それは君のものだ。

レッド:
What are you talking about?
何のことを言っているんだ?

アンディ:
Hope.
希望だよ。

レッド:
Hope. Let me tell you something, my friend. Hope is a dangerous thing. Hope can drive a man insane. It’s got no use on the inside. You’d better get used to that idea.
希望。友人として言わせてくれ。希望は危険だ。希望は人を狂わせる。塀の中では役に立たない。その考え方に慣れるべきだ。


レッドとアンディが希望について語る重要なシーンです。

アンディの真意を測りかね、心配するレッド。
アンディは具体的な障害物や降り掛かってくる災いなどの比喩として「石」という言葉を使っています。
これは自分の趣味である石集め、さらには自分と外を隔てる刑務所の壁も念頭においたセリフでしょう。

“drive”は、運転のドライブではなく、”drive A B” で「AをBの状態にさせる」となります。
わりと一般的な使い方なので覚えておきましょう。

運動場2

ショーシャンクの空に

アンディ:
Yeah, right. That’s the way it is. It’s down there and I’m in here. I guess it comes down to a simple choice really.
Get busy living… or get busy dying.

うん、その通りだ。それが現実だ。そっち側にあるが、自分はここにいる。結局のところ、本当に単純な選択になるかもしれない。頑張って生きる、、もしくは頑張って死ぬ。


現実に目を向けるようレッドに諭された時のアンディの返答です。
ノートンにひどい仕打ちをされ、アンディが心身のバランスを崩してしまったのではないかとレッドは心配しています。

この時点では、レッドはまだアンディのある考えに気がついていません。

Get busy living… or get busy dying.” の意味がわかるのは、この後ある「事件」が起こってからになります。

アンディよりレッドへ

ショーシャンクの空に レッド

アンディ:
Remember, Red, hope is a good thing, maybe the best of things. And no good thing ever dies.

覚えておいて欲しいんだ、レッド、希望はいいものだ。たぶん最高のものだ。希望は滅びない、永遠なんだ。

レッド:
“Get busy living… or get busy dying.”
That’s goddamn right.

「頑張って生きる、、それとも頑張って死ぬ。」
まったくその通りだ。


ここはあまり書くとネタバレになってしまうので、英語に関する事だけ書きます。

“goddamn” は “god” + “damn” がつながったスラングで、「クソ!」「チクショウ!」といった意味でよく使われます。マンガなんかでよく出てきますね。

今回の場合は、後ろの形容詞を強調するために挿入されています。

まとめ

冒頭にも書きましたが、エリート銀行員のアンディが柄の悪い看守や受刑者のいる刑務所にいることの違和感は、話し言葉ひとつにもよくあらわれています。

よく聞いていないと気づかないようなアンディの皮肉や、聖書や石ころ、古本といった小道具の効果的な使い途も、セリフを通すことでこの作品をより魅力的にしていることに気が付きます。

ここまで読んで、

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「ショーシャンクの空に」の全セリフとその日本語訳、単語の解説が見開き形式で載っていて、本編を見つつ、英語と日本語を比べながら読むのにとても便利なんです。

字幕では省略されてしまった本来の微妙なニュアンスがよくわかりますよ。

さらに原作者スティーブン・キングと監督・脚本のフランク・ダラボンによる特別コラムまであって、これだけで元が取れるくらいです(笑)。

これをかたわらに置いて鑑賞してみてください。新たな発見があるはずです。

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おまけ:英語が苦手な人はこちらを

「そうは言っても全文英語なんてムリ」

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「最近なんかいいこと無いなあ」という人、占い代わりにパラパラとめくったところから読んでみてください!


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この記事を書いた人
チップマンク

50代会社員。転職5回。
帰国子女でもなく留学経験もないですが、外資系や国内海外部門での経験を生かして英語に関するネタを中心に提供していきます。

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