「スタンド・バイ・ミー」英語セリフと名言集

名画座

1950年代のアメリカ・オレゴン州の小さな町を舞台に、4人の少年のひと夏の冒険を綴った「スタンド・バイ・ミー」。ノスタルジックな映像や音楽のなかに鋭い人間批評を含んだ名作で、今なお多くの人に愛されています。今回はその中から心に残る名言集を英語のセリフとともに振り返ります。

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プロローグ

I was twelve going on thirteen the first time I saw a dead human being.
It happened in the summer of 1959—a long time ago. But only if you measure in terms of years.

初めて死んだ人間を見たのは12歳の時だった。
1959年の暑い夏 ー 歳月だけを思えば遠い昔のことだ。

物語は、大人になった語り手のゴーディが、ある新聞記事に目を止め、少年時代を回想するシーンから始まります。

ここで接続詞 but は、通常の逆説ではなく、ある事柄をさらに深く述べるために使われています。

秘密基地

Hey, you guys! I bet you anything that if we find him we’ll get our pictures in the paper!

発見者になれば新聞にでるぞ

死体探しのプランを考えるクリス、ゴーディ、テディ、ヴァーンの4人組。

“I bet” は何かを確信したときの定番表現です。betはもともと「賭ける」という意味なので、「賭けてもいいよ」というくらい自信があるということですね。

ゴーディと父親

Why can’t you have friends like Denny’s?
なぜお前にはデニーが持っていたような友だちができないんだ?

Dad, they’re okay.
父さん、ぼくの友だちだっていいやつなんだ

Sure they are. A thief and two feebs?
アホと泥棒だ

フットボールの花形選手だったゴーディの兄デニーが突然亡くなり、ショックから立ち直れない両親。

優しかった兄の死はゴーディにとっても当然ショックなのですが、父親が未だに兄と自分を比較することでゴーディは二重に苦しみます。

ゴーディが “Dad, they’re okay. (ぼくの友達だっていいやつなんだ)” と言ったことに対する父の返答が “Sure they are.  (もちろんさ)”。

このSureには、「お前にはアホと泥棒しかいない」という皮肉と軽蔑の感情がこもっています。

クズ鉄置場

Everything was there and around us.
We knew exactly who we were, and exactly where we were going. It was grand.

すべてがそこにはあった。
私たちは自分たちを知り、どこへ向かっているか知っていた。

バーンの「最高だよな」というセリフに続く当時の4人の感覚を大人になったゴーディが振り返ります。

何かと制約の多い町を離れ、自分たちの意思で道を進んでいく高揚感が伝わってきますね。

キャッスルロックから外に伸びていく線路がそれを象徴しています。

スタンド バイ ミー
(c) ColumbiaPictures

雑貨屋

You look like your brother—Denny. People ever tell you that?

兄さんに似てるな。言われるだろ。

そんな良い気分のゴーディを現実に引き戻すかのように、雑貨屋の主人は語ります。

生前のデニーの優しさと父のごう慢な振る舞いを思い出すゴーディ。

探検の間、父の存在と身近な死の影はゴーディの頭から離れることはありませんでした。

クリスとゴーディ

Chris: Well, then you’re an asshole!
だからバカなんだよ。

Gordie: What’s asshole about wantin’ to be with your friends?!
友だちと一緒にいたいことのどこがバカなんだ?

Chris: It’s asshole if your friends drag you down! You hang with us you’ll just be another wise guy with shit for brains.
お前のレベルを下げるのがバカだっていってるんだ。おれたちといると頭がくさっちまうぞ。

進学コースには行かず、皆と一緒に就職組に行きたいとこぼすゴーディ。自分を認めようとしない父に対する反発があるのでしょう。

そんなゴーディにクリスは反対します。ゴーディの才能を評価しているクリスは、何としても彼に成功してほしいのです。

I wish the hell I was your dad! You wouldn’t be goin’ around talking about taking these stupid shop courses if I was.
It’s like God gave you somethin’, man—all those stories that you can make up—and he said: This is what we got for you kid, try not to lose it.
But kids lose everything unless there’s someone there to look out for them and if your parents are too fucked up to do it, then maybe I should.

代わってやりたいよ。おれがパパなら就職組に行くとは言わせない。
君には神様から与えられたモノを書く才能がある。君のためのものだ、失ってはいけない。
でもそれを誰かが見ていなければ全て失ってしまう。君の親がやらないならおれが守ってやる。

クリスは、ゴーディの父が彼の才能を認めていないことを知っていて、諦めてはいけないと強く諭します。

直前にクリスがゴーディに「お前は子供だ」という言うシーンがあります。小学生の会話なので説明が足りず、ゴーディはカチンとくるのですが、「子供は誰かが見ていないと才能を失ってしまう、だから自分が見てやる」ということをクリスは言いたかったのです。 

ゴーディの言葉によってクリスは本当に救われてますね。

クリスとゴーディ2

Gordie: Maybe you could go into the college courses with me.
ぼくと進学組に入ろう

Chris: That’ll be the day.
ありえないね

ゴーディもクリスの頭の良さをわかっていて一緒に進学組へ行こうと誘いますが、クリスはその気がありません。

“That’ll be the day” というのは、「まさか」「そんなことありえない」と言った意味の慣用句です。

“the day” は価値のある特別な日を指していて、「そんなことが起こったら特別な日になるだろう」が転じて、「ほぼ確実に起きない」ことに使われます。

このクリスの返答に、自分の能力というより仕方なく諦めているようなニュアンスを感じたゴーディは不審に思います。もう少し会話を見ていきます。

Chris: They won’t let me in.
ぼくはムリだ。

Gordie: What do you mean?
どういうこと?

Chris: It’s the way people think of my family in this town. It’s the way they think of me. Just one of those low-life Chambers kids.
この町ではぼくの家族はそうなんだ。彼らはそうやってぼくをみるんだ。ガラの悪いチェンバーズ家のガキだってね。

Gordie: That’s not true.
それは間違ってる。

Chris: Oh, it is. No one even asked me if I took the milk money that time. I just got a three-day vacation.
そのとおりさ。あのときだって給食費を盗んだかどうかぼくに聞きさえしなかった。いきなり三日間の停学だ。

ゴーディが親から信用されないのと同じように、クリスもまた世間から信用されていないことに傷ついていたのです。

給食費をめぐる真相をゴーディに打ち明けた後、クリスはつぶやきます。

I just wish that I could go someplace where nobody knows me.

ただ、誰もぼくを知らない土地へ行きたい

誰でもこんな気持をいだいたことはありますよね。。

こんなセリフがさりげなく入っているところが多くの人の共感を呼ぶのでしょう。

ハーロウ・ロード

Gordie: Why did he have to die, Chris? Why did Denny have to die? Why?
It should’ve been me.
なぜ死んだんだ。なぜ兄ちゃんは死ななきゃならなかったんだ?

ぼくが死ねばよかったんだ。

Chris: Don’t say that.
よせ

Gordie: He hates me.
パパはぼくを嫌ってるんだ。

Chris: No! He just doesn’t know you.
違う、君を知らないだけだ。

Gordie: He hates me. My dad hates me. He hates me, I’m no good.
パパはぼくを嫌ってる。ぼくが嫌いなんだよ。

Chris: You’re gonna be a great writer someday, Gordie. You might even write about us guys, if you ever get hard up for material.
君はきっと大作家になるよ。書く材料に困ったらぼくらのことだって書けるかもしれない。

ハーロウ・ロードでの出来事は、ゴーディには必然的に兄のデニーを思い出させるものでした。

そして兄のことしか頭にない父親のことも。

それにしてもゴーディを必死に励ますクリスは本当にカッコいいですね。彼がいなかったらゴーディはこの先どうなっていたでしょうか。

キャッスルロック

We’d only been gone two days, but somehow the town seemed different—smaller.

たった2日の旅だったが、町が小さく、違って見えた

二日間の冒険から帰ってくると、それまで全てだと思っていたキャッスルロックの町が実はちっぽけなものでしかなかったことにゴーディは気がつきます。

それまで自分を縛り付けていた家族や世間の常識が絶対ではないことに気づいたゴーディやクリスは、新たに自分の人生を踏み出す時期が来たことを悟るのです。

スタンド バイ ミー
(c) ColumbiaPictures

エピローグ

Although I hadn’t seen him in more than ten years, I know I’ll miss him forever.
クリスとは10年以上会ってなかった。だが永遠に彼を忘れはしまい。

I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve. Jesus, does anyone?
あの12歳の時のような友だちはもうできない。もう二度と・・・

お互いを認め、励まし合って困難を乗り越えてきたゴーディとクリス。

ちょっとうらやましい気もしますが、誰もが持つ遠い日への懐かしい想いをかき立てる展開が時代を超えて支持される要因だと思います。

最後の “does anyone?” は後ろをちょっと省略してますが、前の文を受けて、「誰が12歳の時のような友だちを持てるだろうか (持てないだろう)」と解釈できますね。

まとめ

以上、ゴーディとクリスのやり取りを中心にストーリーを追いかけてみました。

スティーブン・キング原作だけあって、単なるノスタルジーにとどまらない鋭い人間批評と作品全体に流れる無常観、あるいは死生観が印象的な「スタンド・バイ・ミー」。

使われる英語については、子供の会話主体なのでスラングがやや多めです。

ここまで読んで、

「あの場面は本当は何て言ってるのか知りたくなった」

という人には、「スクリーンプレイ」シリーズがぜひおすすめです。

「スタンド・バイ・ミー」の全セリフとその日本語訳、単語の解説が見開き形式で載っていて、本編を見つつ、英語と日本語を比べながら読むのにとても便利なんです。

字幕では省略されてしまった本来の微妙なニュアンスがよくわかりますよ。

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この記事を書いた人
チップマンク

50代会社員。転職5回。
帰国子女でもなく留学経験もないですが、外資系や国内海外部門での経験を生かして英語に関するネタを中心に提供していきます。

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