“should” は会話でも文章でも使用頻度の高い助動詞です。「~するべき」と機械的に覚えているかもしれませんが、もう少し幅広い使い方を身につけると英語の理解度がグッと高まります。
should のツイート例
“Should I be confirmed, I will be mindful of who came before me,” Supreme Court nominee Amy Coney Barrett says about Ruth Bader Ginsburg. “…She not only broke glass ceilings, she smashed them.” https://t.co/9iuIR1ng1T pic.twitter.com/9sCacblALG
— CNN (@CNN) September 26, 2020
“Should I be confirmed, I will be mindful of who came before me,” Supreme Court nominee Amy Coney Barrett says about Ruth Bader Ginsburg. “…She not only broke glass ceilings, she smashed them.”
「もし私が承認されれば、私は前任者のことをいつでも心に留めておくことでしょう。」
連邦最高裁判事候補のエイミー・コーニー・バレット氏はルース・ベイダー・ギンズバーグについて語っている。
「..彼女はガラスの天井(*1) を壊しただけでなく、粉々に打ち砕いたのです。」(*1) 女性や少数民族の昇進を阻む目に見えない障壁
CNN
shouldの用法1 「~すべき」
まずは基本的な使い方で「義務」を表します。
You should go to the doctor.
あなたは医者に行くべきだ。
He should treat her kindly.
彼は彼女に親切に接するべきだ。
ただ義務と言っても、同じ助動詞の have to や must に比べると強制度は低めです。あまり命令調にしたくない場合や、目上の人に使うのがいいでしょう。
なお、should は shall の過去形と習ったかもしれませんが、should自体に過去形の意味はほとんどないです。
では「~すべきだった」と過去形で表現したい時はどうするか?というと、「should + have + 動詞の過去分詞形」で表すことが多いです。
この場合、仮定法といって、「実際には起きなかったこと」を想定して話しています。
You should have cleaned the room.
部屋を掃除するべきだったのに。
I should have talked to you earlier.
もっと早くあなたと話すべきだった。
shouldの用法2 「~のはず」
ある出来事が起こるのを期待している時などに使います。
It should be a nice day tomorrow.
明日は晴れるはずだ。
That should be file.
それでいいはずだよ。
The computer should arrive by Friday.
コンピューターは金曜日までに到着するはずです。
客観的な事実に加え、話し手の主観や意思が入るところが用法1との共通点です。
shouldの用法3 「万が一~」「もし~」
今回のツイートにも出てきた表現がこちらです。
Should I be confirmed, I will be mindful of who came before me.
もし私が承認されれば、私は前任者のことをいつでも心に留めておくことでしょう。
“should” が文頭にあるのに疑問文ではないし、”I” のあとの動詞が “be” なのも何か変ですよね。
この文を解釈するポイントは、
- if の省略
- 倒置
の2点です。これを手がかりに文章を復元すると以下になります。
If I should be confirmed, I will be mindful of who came before me.
これも仮定法の一種で、should は if と一緒に用いて「可能性の低い事柄」を表現しています。
倒置というのは、通常の文法ルールから外れた場合に語順が入れ替わる英語のクセのようなものです。
今回の例では、if が省略され、続く I と should に倒置が発生しています。
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英語学習者にとっては何とも違和感があるんですが、これがよく使われるんです。TOEICでも常連の表現ですね。
文頭にShouldがきて、そのあと「主語 + 動詞の原形」がきたら要注意ですよ。
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