コロナウィルスの流行を期に、今や世界中の人々の生活に欠かせないものになったマスク。
実は私、そのマスクが苦手なんですが、その理由の一つに着けたり外したりする時の煩わしさがあります。
でもこういう発想は無かったですね。
この遠隔操作式のマスクは、それを外すこと無しに物を食べることを可能にします。
Reuters
このツイートに出てくる “let” は、「~させる」という意味の、通称使役動詞と言われるものです。
基本的な使い方は、let + (人) + (動詞の原形) です。
一番よく使うのが人に何かを依頼するときですね。
以下はメールの最後なんかにつける定番表現です。
If you have any questions, please let me know.
質問があったらお知らせください。
同じく会話でよく使うのが “Let me see.” です。
文字通り「見せてください」でも使えるし、see の「状況を見る」という意味から、「ちょっと様子を見させて」とか、「えーと、、」といった感じで、場をつなぐのに使えます。
もちろん、「~させてね」と人に頼むだけでなく、自分が他人に対して何かをさせる表現もOKです。
I’ll let you know later.
後ほどお知らせします。
似たような使役動詞に “make” があります。
I made him clean his room.
私は彼に部屋の掃除をさせた。
let が元々「許可」の意味を含んでいるのに対し、make は相手の意志に関係なく、強制する感じなので注意しましょう。
今回のツイートでは let なので、直訳すると「遠隔操作のマスクがあなたにそれを外すことなく食べることを許可する」となります。
使役にはさらに “have” を使う場合もありますが、使用頻度は let や make に比べると少ないです。
どちらかというと 原型動詞を過去分詞にして「~してもらう」「~される」という表現を目にすることが多いですね。
I had my wallet stolen.
財布を盗まれた。
色々書きましたが、いきなり全てマスターしようとせず、まずは基本の (let or make) + (人) + (原型動詞) から覚えていきましょう。
日常で使う頻度も多い、便利な表現です。
さて、冒頭に紹介したマスク、「発明者」の方は特許も取得したそうですが、果たしてどこまで売れるのかウォッチしていこうと思います。
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