「恋愛小説家」英語セリフと名言集

恋愛小説家

潔癖症の作家と几帳面なシングルマザーの不器用な恋愛模様を描いた「恋愛小説家」から、心にしみる名言、使える便利表現を原文解説付きで紹介します。

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タイトルについて

「恋愛小説家」の原題は “As Good As It Gets” です。

これは現在の状況を表現するための慣用句で、

「これ以上ないほど素晴らしい」

という意味です。

It Gets のあとに good が省略されていて、直訳すれば

「それが到達できる最高の状態と同じくらい良い」

ですが、

  • 状況がそれ以上よくならない
  • これが限界

と、否定的に使われることもあるので注意が必要です。

ここら辺のニュアンスが日本人には分かりにくいので、原題とはかけ離れた(?)タイトルになったのでしょう。

メルヴィンの名言

That’s a load off -肩の荷がおりたよ-

恋愛小説家 メルヴィン
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

Simon: I found Verdell, Mr. Udall.
バーデルが見つかりましたよ、ユドールさん。

Melvin: Well, that’s a load off.
そりゃよかった。肩の荷が下りたよ。

愛犬バーデルをめぐる隣人サイモンとメルヴィンの会話です。

メルヴィンのセリフに出てくる “load” というのは、

  • (運搬物の)積み荷
  • (精神的な)重荷、心労

と言う意味で、”load off” とはつまり

「心労が離れる」⇒「肩の荷がおりる」

となります。

何が重荷だったのかを指すのが “That” で、「バーデルが見つかったこと」ですね。

いかにも心配していたようですが、実はメルヴィンがダストボックスに捨てていたんですよね。。

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What if this is as good as it gets? -希望なんかムダだ-

Melvin: What if this is as good as it gets?
希望なんかムダだぞ

なじみの精神科医に診療を断られ、クリニックにいた患者に当たるメルヴィン。

タイトルにもなっている “as good as it gets” というセリフが登場します。

ここでは「これが限界」と否定的なニュアンスで使われてます。

“What if” というのは、「~したらどうなる?」と聞きたいときの便利表現。

つまり「これ以上よくならないとしたらどうする?」と言ってるわけです。ヒドイですね。。

great stories -良い思い出-

恋愛小説家 メルヴィン キャロル サイモン
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

Melvin: Some of us have great stories, pretty stories that take place at lakes with boats and friends and noodle salad.
Just no one in this car.
But a lot of people — that’s their story — good times, noodle salad.
What makes it hard is not that you had it bad, but you’re that pissed that so many had it good.
いい思い出を持ってる奴は大勢いる。
僕らと違い、大勢が楽しい思い出を持っている。
そういう奴らのいることが君らには腹立たしいんだ。

サイモンの不幸な身の上話を熱心に聞くキャロルでしたが、メルヴィンは面白くありません。

最後の “What makes ~” の文が分かりにくいですね。

まず、”What makes it hard is” で「つらいのは」と切り出し、

続く “not A, but B” で「AではなくB」と説明しています。

“pissed” は「おしっこ」ではなく、「いらだたせる」と言う意味の動詞です。

“so many” のあとには “people” が省略されてると考えればわかりやすいでしょう。

the best compliment -最高のほめ言葉-

恋愛小説家 メルヴィン キャロル
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

Melvin: The next morning I started taking these pills.
そこでほめ言葉だが、あの翌朝から僕は薬を飲み始めたんだ

Carol: I don’t quite get how that’s a compliment for me.
なぜそれがほめ言葉なの?

Melvin: You make me want to be a better man.
いい人間になりたくなった

キャロルの機嫌を損ねたメルヴィンが必死に埋め合わせをするシーンです。

メルヴィンのセリフ “You make me want to be a better man.” は、直訳すれば

「君は僕をより良い男になりたがらせるんだよ」

といったところでしょうか。

単に “a good man” ではなく、「以前よりもいい人間」という意味で “a better man” と、比較級をうまく使ってますね。

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warm rolls -焼きたてのパン-

Melvin: Let’s take a walk.
散歩に行かないか?

Carol: See. It’s four in the morning.
A walk sounds a little screwy to me, if you don’t mind.
朝の4時に?
こんな時間に散歩だなんてフツーじゃないわ。

Melvin: Well, if you need an excuse, there’s a bakery on the corner.
There’s a shot it’ll open soon.
That way we’re not screwy.
Just two people that like warm rolls.
口実が必要なら、角のパン屋がじき店を開く。
理由になるだろ?
焼きたてのパンが好きな二人がいるだけなんだ。

メルヴィンもさすが作家だけあって、おしゃれな言い訳を思いついてます。

“roll” は「ころがる」「ころがす」という意味ですが、名詞として「巻いたもの」全般を指します。

メルヴィンのセリフのように、それだけで「パン」の意味にもなりますね。

キャロルの名言

What do you know? -あら、そうなの?-

恋愛小説家 キャロル
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

Melvin: They left.
出てったぞ

Carol: Yeah. What do you know?
You ever act like this again, you’re barred for life.
I’m gonna miss the excitement, but I’ll handle it.
そうね、なぜかしら
今度やったら店から永久追放になるわよ
寂しいけどガマンするわ

嫌がらせで店の客を追い払ったメルヴィンに対する、キャロルのセリフです。

“What do you know?” は、「あなたは知ってますか?」ではなく、

「それは知らなかった」「まさか」

と驚きを表しています。

メルヴィンの振る舞いに対し、イヤミを込めて非難しているところがミソですね。

very weird -かなりヘン-

It’s very weird now not feeling that stupid panic thing inside me all the time.
Without that, I just start thinking about myself.
いつも心の中にパニックがあったのにそれが消えたらなぜか私自身のことが。

メルヴィンのおかげで息子の病気が快方に向かいホッとするキャロルでしたが、心に余裕ができたことで、皮肉にも今まで気づかなかった自分の問題に苦しみます。

“weird” というのはドラマや映画でよく出てくる表現で、

「なんか気持ち悪い感じ」

といったニュアンスで使われます。

発音が少し難しくて、「ウィアード」と聞こえます (「ウィ」にアクセント)。

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cute or crazy -皮肉か本気か-

Carol: I don’t know whether I’m being sensible or hard on you.
私、あなたにまともに接してたかひどく当たってたかわからないんだけど。

Melvin: Maybe both. Maybe.
どちらとも言えるだろう、おそらく。

Carol: See. There’s an example.
I don’t know whether you’re being cute or crazy now.
その答え方。
皮肉なのか本気なのか。

Melvin: Cute.
皮肉さ。

Carol: You don’t have to answer everything I say.
Just listen to me. Okay?
茶化さないで。
私の言うことを聞いて、いい?

キャロルのセリフ “See” ですが、これは「見る」ではなく、

  • ね?
  • ほらね?

といった感じで、自分の思った通りだった時に出てくる表現です。

そして、次のセリフに出てくる “cute”。

日本語でもポジティブな言葉を使って皮肉や嫌味を表現することがありますよね。

ここの使い方も同じです。

“I don’t know whether” を繰り返し使っていてリズム的にも面白いシーンです。

サイモンの名言

You lucky devil. -運のいいヤツ-

恋愛小説家 サイモン
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

Simon: Is this fun for you?
You lucky devil.
It just keeps getting better, doesn’t it?
面白いか?
人の不幸が楽しいんだろ?

Melvin: I was just trying to give you a boost.
僕は君を元気づけようと、、

Simon: Lucky you.
You’re here for rock bottom, you absolute horror of a human being.
どん底の人間を見て楽しむがいい。
あんたは人間の中でも最低の男だ。

絶望しているサイモンがメルヴィンの言動に我慢できずキレてます。

“You lucky devil.” に出てくる “devil” は、「悪魔」そのものというよりは “person” をくだけて言った感じですね。

「面白いものが見物出来てお前はラッキーだな」とイヤミまじりに非難しているわけです。

don’t sleep on it -後回しにしちゃダメだ-

Melvin: Well, if that’s true then I’m really in trouble.
自分を見失った。

Simon: But you know where you’re lucky?
君はラッキーなんだぜ。

Melvin: Absolutely not.
そんなことは絶対にない。

Simon: You know who you want.
I’ll take your seat any day.
So do something… don’t sleep on it… go over there.
I don’t think anybody should ever sleep on anything — it’s not always good to let things calm down.
誰が大事なのかは分かっているはずだ。
羨ましい男だな。
早くなんとかするんだよ、今すぐ訪ねて行くんだ。
手をこまねいてると後悔するぞ。

いつの間にやら立場が逆転したメルヴィンとサイモン。

ここではサイモンも “lucky” を前向きに応援するために使ってますね。

“sleep on it” は「一晩寝て考える」ように、結論を先延ばしするときの慣用句です。

それに “don’t” がついているので、「すぐやるんだ、今でしょ」となります。

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ビバリーの名言

not like stockings. -靴下とは違う-

Carol: This lets a crazy man into our lives.
あのおかしな男を私たちの人生に引き込むことになるわ。

Beverly: Come on.
You know how this will turn out.
This is not like stockings.
It’s not like a string of pearls.
You don’t send this one back.
いい加減にして。
そんなことしたらあの子がどうなるかわかってるよね。
靴下や真珠の首飾りみたいに突き返さないで。

キャロルの母ビバリーは、よき理解者として辛抱強くキャロルを支えます。

“Come on” というのはとても幅広い言葉で、単に「来なさい」というよりは、

  • 励まし
  • 忠告
  • 挑発

など、話し手の感情がこめて呼びかける定番表現です。

a normal boyfriend -普通のボーイフレンド-

Carol: Why can’t I have a normal boyfriend?
Just a regular boyfriend, one that doesn’t go nuts on me!
なぜフツーのボーイフレンドになれないの?
私をキレさせないボーイフレンドに!

Beverly: Everybody wants that, dear.
It doesn’t exit.
理想の恋人なんてどこにもいないのよ。

几帳面で完璧主義のキャロルはメルヴィンの欠点に我慢ができません。

でも、キャロルにメルヴィンが必要なことは、ビバリーには最初からわかっているんですよね。

ちなみに “go nuts” は面白い表現ですが、

  • 怒り狂う
  • 気がヘンになる

と言う意味です。

まとめ

恋愛小説家 メルヴィン キャロル
© 1997 – TriStar Pictures, Inc.

潔癖症の作家と几帳面なシングルマザーの不器用な恋愛模様を描いた「恋愛小説家」。

作家が主人公だけあって、キャストの話すセリフが他の作品以上に重要な意味を持っています。

英語学習者はもちろん、大人の会話を楽しみたい人にもおススメの作品です!

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おまけ : 英語が苦手な人はこちらを

「そうは言っても全文英語なんてムリ」

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「最近なんかいいこと無いなあ」という人、占い代わりにパラパラとめくったところから読んでみてください。

きっと心に刺さるフレーズが見つかるはずです。

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この記事を書いた人
チップマンク

50代会社員。転職5回。
英語・映画・ピアノ関連の話題を不定期で投稿してます。

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